真鍮商品のメンテナンス方法には、研磨パッドで磨く以外の方法として、重曹またはお酢を使用する方法があります。
この方法は研磨パッドを使用したメンテナンスとは違い素材を傷つける必要がないため、これまでの経年変化を考慮しつつ、目立つ黒ずみだけ綺麗にしたい、色合いをもう少し明るくしたい、という時に適した方法です。
今回はこちらの、約2年ほど使用した真鍮丸皿を使ってメンテナンスしていきます。
まずは重曹を使用した方法のご紹介。
お皿に重曹を少量乗せ、少しの水と混ぜてペースト状にし、指でこするように磨きます。
部分的な黒ずみだけを特に綺麗にしたい場合は重曹が適しています。
磨き終えたら、しっかりと水で洗い流します。中性洗剤とスポンジを使用しても構いません。
少しだけ色合いが明るくなりました。
長年使用して濃い色合いになった真鍮にはなかなか効きませんね。
次にお酢を使ったメンテナンス方法のご紹介。
お酢と水を1:3程度で混ぜ合わせたものをボウルに入れ、お皿が完全に浸かるようにしました。
この状態で約20分程度待ってみます。
※お酢の比率が多いほど良く効きますが、もったいないので水と中和させています。お酢が少ないと長く付け置きする必要があります。お好みの配合でお試しください。
20分後、だいぶ色合いが変わりました。
中性洗剤で洗い流し、しっかりと水気を拭き取ります。
これまでの水滴跡や小傷は少し残りつつも、真鍮本来の色合いに戻りました。
味わい深い表情に育った真鍮を損ねることなく、良い感じに元通りにしてくれる方法ですね。
Before Afterです。
左側が今回使用したお皿とほぼ同じ状態だった、メンテナンス前のお皿。
右側が今回重曹とお酢でメンテナンスしたお皿。
しっかり綺麗になっていますね。